「自分を愛せなくなってしまった人へ」ツール16

自分自身を愛していない時、私たちは自分の欲しいものが実際に見つかるような場所を探そうとはしません。その代わり、今現在関係している人や場所や物事から、自分の欲しいものを与えてもらおうとするのです。問題は、それらはあなたの欲しいものを決して与えてはくれないということです。それはまるで、金物屋に行って牛乳が欲しいというようなもので、店員は牛乳はないと言い続けるでしょう。私たちは牛乳を手に入れられずに悲しい思いで店を去りますが、翌日にはまた戻ってきます。金物屋に牛乳はないと理解するまで、私たちはこのパターンに陥り続けます。この事実を理解し、それを受け入れて初めて、牛乳を売っている店を見つけられるのです。お分かりだと思いますが、この例え話で牛乳は愛を表しています。

 

愛を与えている人のところへ行って愛を受け取るという行為は、自分を愛する行為に他なりません。

 

人間が必要としているものを無理やり必要のないものにしようとすることほど馬鹿らしいことはありません。多くの世界宗教の根底にあるのは、もはや欲望やニーズのない状態に到達したいという個人の探究です。

 

他人に頼らない自己充足を提唱する人達は、他人に満足感を与えてもらおうとするのは適切ではなく、自分の中の空白を埋めるのに他人を使うのは間違いだと言います。彼らは自分自身であらゆるニーズを満たすべきだと思っているのです。でもこの見方は他人が自分と別個の存在だという仮定に基づいておりそれは真実ではありません。私たちは一つの存在であり、あなたの周りの人すべてがあなたの一部なのです。ですから、もし他人に自分の空白を埋めてもらおうとするなら、それは自分の一部を使っているということになります。私たちには自分の望むものを創造する力があり、それを必ず実現できるのです。

 

 

「自分を愛せなくなってしまった人へ」著:ティール・スワン 訳:奥野節子 発行:株式会社ナチュラルスピリット