「自分を愛せなくなってしまった人へ」ツール5

真の自尊心は、自分より優れている人も劣っている人もいないという理解からもたらされます。実のところそれは真実です。真の自尊心を持つ人は、不完全さは完全さと共に存在すると分かっています。この不完全さは、自分が人より優れていたり劣っていたりするという意味ではないと知っているのです。彼らは「他人は自分とは違うけれど等しい存在だ」と考えており、世の中を水平的に見ています。この平等という世界観のさらに一歩先へ進み、周囲の世界や人々は全て自分の投影であることを受け入れれば、そこには優劣などあり得ないと分かるでしょう。存在するものは全て自分ということになるからです。このことが理解できれば、世の中との闘いは終わります。世の中との闘いが終われば、自分自身との闘いも終わるのです。

 

 

ちっょと難しい話かもしれませんね。不完全な状態こそが完全であるということを理解するのは。そんなことがあるはずはないという抵抗感がてできてもしかたがないと思います。宇宙も世界も状況も生命体も無機質な物体であったとしても、すべて変化し続けるのが自然の摂理です。それがこの世の原理です。変化するということは常に不完全な状態であり、完成されたものは砂粒ひとつみてもひとつもないのですから。だとすれば不完全なその状態こそが完全なんですね。不思議な感じですがそう思えます。そして自分が見たいように見ているこの世界。すべては自分の内側が外側に投影してみています。何か無機質なもの、例えばコップや石ころやボールペンを対象に「そのものになり切って語ってみる」ということを試してみてください。心が無いはずの無機質なそれがおもしろいように語り始めることに驚かれると思います。それは自分の内側が投影されて表現されている状態です。

 

 

自尊心の欠如は「自分はありのままでは十分でない」という思いから始まります。その思いがある為に本当の自分を愛することができないのです。

 

自分の本当の価値を理解するには、あなたの中に生来備わってる特質ーあなたという人を輝かせるもの、活かす方法、あなたの重要性などを探すことから始めなければなりません。

 

私の資質リスト(例)

・私は自己反省する

・私は正直だ

・私は誠実だ

etc

 

私の能力と可能性のリスト(例)

・私は自分の思考を理解できる

・私には自分には役立たないものを手放す能力がある

・私には希望を見つける能力がある

etc

 

貢献と成功のリスト(例)

・私は学校でひとりも友人のいない少女と仲良くした

・私は虫を殺さずに外に追い出した

・私は友人のためにバースディケーキを焼いた

etc

 

 

ありのままで十分であると理解し受け入れる、このことが如何に大切であってもこれも難しいことです。でもこれはすでにもっている自分の良いと思える点をあらためてリストアップしていくことで自分の価値を再認識して少しずつ受け入れていけるものなんだな、と思います。あせらずに少しずつ。

 

 

 

「自分を愛せなくなってしまった人へ」著:ティール・スワン 訳:奥野節子 発行:株式会社ナチュラルスピリット