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考える人生から感じる人生へ

私もそうですが、特に会社員は考えることが大得意です。

 

いつも何か考えなくちゃいけないモードになってしまいます。

 

仕事のほとんどは考えることで解決することが多いから当然です。

 

そして人間関係などのロジックでは解決できない、思い通りにならないことが起きると落ち込みます。

 

どうしたらいいのか分からなくなっているのに、またどうしたらいいのかと手段に意識が向いてしまい、さらに考えてしまいます。

 

考えすぎてホルモンバランスが崩れて限界がくるとて身体が不調になります。

 

それでもまだ考え続けます。

 

この身体をどうしたらいいのだろうかと。

 

この状況をどうしたらいいのだろうかと。

 

これが現代人が陥りやすいパターンです。

 

コーチングをしていても90%の人は対話の中で感情について語ることは稀です。

 

考えていたり想像していることなのに「〇〇と感じている」と表現してきます。

 

何度問い直しても最終的には「感じることって何のことかわからない」となってしまう人も珍しくありません。

 

めったにありませんが「感情を感じたことが無い」と言い切る人もたまにいます。

 

いわゆる感情を表現しないことを無意識に選択してしまったロボットのように振る舞わざるを得なくなった人間がたくさんいます。

 

その方が安心できるという錯覚をしています。

 

本当の安心はそこにはありません。

 

過去の記憶や学習してきた固定観念がトゲトゲとしてある部屋の中で、触れていたくないように不安の中で過ごさなくてはなりません。

 

いつしか触れても痛くないように皮膚を鉄のバリケードに変え、見えないように真っ黒なサングラスをかけ、重たい体で視界ゼロの中で縮こまって生きるしかなくなります。

 

しかし私もつい最近まで似たようなものでした。

 

サングラスを外すのが恐かったんです。


見てしまうことの怖れ。

 

バリケードを外すのが恐かったんです。

 

触れて傷つくことが恐かったんです。

 

 

 

ですが、自分の内側から「わかってほしい」という声が聞こえてきてから感情を感じるということに意識を向けるようになりました。

 

 

 

はじめは意識的に感情を感じること自体に恐怖がありました。

 

今まで感じたくなくて抑圧してきたからです。

 

その方が楽で安心すると思っていました。

 

それと引き換えに、行動範囲と物事をみる視点が狭くなっていることに気づいていませんでした。

 

悪循環になってしまう問題は、すべてその感情エネルギーを内部に閉じ込めていることが原因でした。

 

なんとか感情をコントロールしようとして、もっと悪循環になっていきました。

 

その感情を勇気を持って感じてみると、抑圧していたエネルギーが涙とともに流れ出すことを体験しました。

 

それまで何十年も泣いたことがありませんでした。

 

ようやくロボットから人間に戻った瞬間でした。

 

実際はずっと昔から知識としては知っていました。

 

なのにできなかったんです。

 

感じることの意味を本当には分かっていなかったんです。

 

ゲシュタルト療法を学び始めてから感情を感じることの本当のすごさを体感して愕然としました。

 

あー今まで何をしてきたんだろう。

 

どうして気づけなかったんだろう。

 

もしもっと早く気づけていたら、あんなこともこんなことも違った選択ができていたかもしれないと、深く後悔しました。

 

しかしこれもベストなタイミングで人生を学ぶプロセスの途中過程なんだと、自分に言い聞かせました。

 

そこに湧いてくる後悔や罪悪感の感情も深く感じることで、残渣はまだ少しありますが、かなり解放されていきました。

 

解放すると自動的に負のエネルギーが正のエネルギーに変容していきます。

 

自分自身を責めるエネルギーが今度はリソースになるんです。

 

 

子供は我慢しません。大人が押さえつけない限りは自然に解放しようとします。

 

 

感情反応が起きたらその感情に意識を当てて感じてください。

 

感情の波が消えていくまで意識を当ててください。

 

思考による原因探しは後回しにしてください。

 

 

 

感情エネルギーを解放する段階に入れば、次にその反応を起こしてしまう満たされていない感情を感じていくステップに入れます。

 

そしてさらに次に、思い込み(固定観念)を何だろうか?と点検していステップに入ることが可能になります。

 

思い込みを見つけることができて、それは自分に役立つものではないと腑に落ちたとしたら、次からは自動的な反応を起こすことが急激に減少していきます。

 

役立つものかどうかという基準そのものも、自分自身の役に立たないかもしれない思い込みであることに気づいてください。

 

これが楽になるメカニズムの全体像です。

 

 

 

しかし先を急がないでください。

 

まずは感情をしっかりと感じることです。

 

感情に意識の焦点を合わせていくことです。

 

感情に焦点を当てて昇華していくのを見守ることです。

 

少しずつ受け入れられる状態に

 

少しずつ受け入れても大丈夫という状態になってきます。

 

 

 

楽になってください。

 

今までのやり方がうまくいかなかったとしたら、どこかに役に立たない思い込みが必ず潜んでいます。

 

それを見つける前に感じて満たされていないから起きる感情エネルギーを昇華させ、その背景にある本当の望みを抱くことを許してあげるプロセスがたぶん必要なんです。

 

考えるだけの人生から、味わって感じる人生をともに歩みましょう。