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吉福伸逸の言葉

日本で心理療法、ボディワーク、スピリチュアリティ、エコロジー、ホリスティック医療といった分野で第一人者として活躍している方々の多くが、1980年代に吉福さんの影響を強く受けているそうです。そんな吉福さんの言葉を紹介した本を読んで、なるほど!  と私がとても感銘を受けた部分のご紹介です。

 

 

 

「存在の力」とは、その人の全体像から出てくる雰囲気や気配や安定感のこと。存在の力を発達させるにはアイデンティティの破綻が一番いい。(ここでは社会的なことであって、人格的なことではない。) 例えば不安があっても仕事を辞める。準備をせずに何もしないままきっぱり辞める。生きるか死ぬかの運命に任せるようなことでなくても、意図的に少しずつ存在の力を発達させることが可能。後先を見ずに自分を投げ捨てれば腹が座ってくる。運命としてやってきた修羅場を切り抜けたから腹が座るという単純なことではない。修羅場に対して自覚的に健全に立ち向かわなくては腹は座るものではない。意図的に自覚的に自らを投げ捨てることはとても勇気のいることだ。アイデンティティの破綻→再構築のプロセスは、自分の中のごまかしを失くしていくプロセス。そして、自分の中に矛盾の無い、いわゆる自己一致した状態に近づけば近づくほど、「存在の力」は強くなっていく。

 

 

 

「本格的に出会う」ということは、たとえば子は父や母とは役割の側面として出会っている。しかし、役割以外のことはほとんど知らない。ひとりの人間として出会っているわけではない。子供の目から見た父や母ではなく、ひとりの人間として出会うということ。本格的に出会って今までと違う人間存在として受け入れることが出来れば、これまでの強い執着や拒絶から離れることができる。実際に生きているかどうかは関係なく、自分の中の母親像や父親像のことである。他のすべての人間関係もまったく同じことが言える。そうすることで、他者に振り回されることが無くなって、冷静に見ることが出来るようになっていく。あなたはあなたの中の母親(父親)にしか出会っていない。

 

 

トランスパーソナル心理学を学ぶ方々にはとってもおすすめです。

「吉福伸逸の言葉」発行:コスモスライブラリー  向後 善之 (著), 新海 正彦 (著), ウォン・ウィンツァン (著), 新倉 佳久子 (著)