
ストレスの90%以上は人間関係と言われています。
いつも機械を相手に仕事をする人であっても、仕事を始めるときに材料をもらってきたり、完成した製品を送り届けるときには人との関係が少なからずあります。
もし納期に間に合わなくなったら生産管理者からあおられたりもするでしょう。
もし品質問題が発生して、自分に責任があったとしたら今度は品質管理者やリーダーさんと打ち合わせをすることになるかもしれません。
社会生活を送るには、必ず人間関係があります。
会話があればあったで頭にくることもあるでしょうし、過去にいやな体験をした人が近くにいれば、視野に入っているだけでもストレスになったりもします。
そして、今日の仕事が終わって帰宅した後に、ついつい今日のことを思い出してまたいやな気分になってしまう。
そんなことはありませんか?
私はしょっちゅうです。
ほとんどの人は気を紛らわす何かをします。
テレビを観たり運動をしたり。
運動はいいですね。
でももっといい方法というか考え方があるようです。
また津留さんの講話からありがたく引用させてもらいます。
でもこれを読んでも
きっとあなたはその通りには試してみたりはしないでしょう。
私もそうでしたが、
どうしても試してみたくなるときまで
実際に試すまで
そのタイミングは訪れません。
充分にもういらないと思えるまでは
その体験を味わいつくすまでは。
その時まで
こんな方法も確かあったな、
と頭のすみに残しておいてください
心から祈っています。
幸せテクニック講座《第7回》Page58~63
・・が居るという言葉は単なる想念に過ぎない
あなたは今、あなたの部屋にひとりで居るとします。
でも、自分には家族が居ると思っています。その家族はどこへ居るのでしょう。
あなたの頭の中に居ます。だって「今、ここ」には居ないのですから。
「居る」というのは言葉であることをまず認識してみて下さい。
ところが、イヤな人が居る、口うるさい人が居る、怒りっぽい人が居る、とあなたに不快さをもたらす数々の原因となっています。
「居る」という思いと、現実が混同されています。
人は言葉で思考するからです。
思考の世界の存在をこそ現実と思っています。
赤ちゃんは物を見ても、それをそれとして認識していません。
頭の中にそのものに対する「名」という言葉がないからです。
「居る」という言葉は単なるあなたの想念に他なりません。
真にあなたを苦しめているのは、あなたの「居るという思い」であって、「現実」があなたを苦しめているわけではありません。
このことが腑に落ちると、現実の意味合いが100%変わってしまいます。
だってここには居ないのに、イライラは「今、ここ」にあるからです。
「居る」という言葉がなかったらどうなるでしょうか。
あなたの居る部屋のドアを開けて夫が入ってきたとします。
それは「ドアが開いて、夫の姿が現れた」と表現することが出来ます。
夫が部屋を出ていったとき「ドアが開いて、夫の姿が消えた」ということになります。
どうでしょうか?
こう表現してみると、そこには連続的時間の概念が希薄であるのに気づかれるはずです。
突然、人が湧いてきて、消えていくといった風情ですね。
今だけがあると思い込んでいる人は、きっとこんな言葉を使うのではないでしょうか。
これが重要なポイントです。
こんな表現を使える人の頭の中では、過去と今が断ち切られて居ます。
人の悩みの99%は「今、ここ」に居ない人に向けられているはずです。
ですがあなたの心の中には厳然と居るわけです。
想念によって人はただただ振り回されて生きている
私に意地悪をする人が居る、悪口を言う人が居る、浮気者が居る、本当にそんな人が居るのでしょうか?
確かに居ると思っている人の心の中にだけは、間違いなく居るわけです。
それが事実であるか否かに関係なく、居ると思っている人の心の中は、間違いなく薄暗くなっています。
「居る」という単なる想念(言葉)に、人は振り回されているようです。
ですから単に「居ない」と思ってみませんか?
今、ちょっとやってみて下さい。
今、心の中に、「人は居ない」と。1分でいいですから・・・・・・。
心の中に「人は居ない」という想念だけを置いて、じっと静かにその想念に集中してみて下さい。
ここでは考えないことが要点です。
理解する必要なんかありません。
思いですから、思い込んでしまえば終わりです。
最初は「居る」と思っていた心の中に、新たに「人は居ない」という想念が一つ追加されるだけかも知れませんが、純粋に「居る」と思っていた思い込みが、この「人は居ない」という新しい考え方によってきれいに消滅してしまうなら、あなたはもう人に煩わされることがなくなります。
あなたの宇宙には、もうあなた一人しか存在しなくなるからです。
人は自分の思いに縛られています。
ですからどうぞ自分にとって都合のいい思いで自分を縛って下さい。
☆宇宙の法則その3
「自分を縛れるのは自分の思いだけ」(想念=エネルギー)
今回どうしても伝えたいことは、あなたが思っていることは、単なる言葉に過ぎないということです。
あなたが思い込んでいることが事実であるか否かは、どんなことをしてもわれわれには確認するすべがありません。
われわれは「これこれではない」ということを証明することは出来ますが、「これこれである」ということを証明するすべは持っていません。
これは科学でも同じことです。
何かが正しいということを証明する方法はこの地球にはありません。
ところが多くの人は、正しいか否かが証明不可能なことを正しいと信じています。
正しいか否か判らないことを、勝手に正しいと信じこんで、悩んでいます。
「居る」という想念と、「居る」という事実を混同しないようにしなければなりません。
「人は居ない」という想念とともに、日々を送ってください
私たちは「居る」という想念を、「居る」という事実と勘違いして、「今ここ」に存在しています。
これが迷いの始まりです。
「居る」と言うのは自分の想念なのですから、「居る」と思い込むことが出来たように、それと全く同じように「居ない」と思い込む事もできるわけです。
「エー、そんなこと出来るかなー」と考える暇があったら「人は居ない」という想念と共に居て下さい。
「だって居るじゃないか」とあなたの意見が出てきたら、そのことに気づいて下さい。
あなたが自分の意見を大切にしているのだということを……。
この本を読んでいるあなたの視野の中には、不愉快なその人は居ないはずです。
あなたにとって大切なことは自分の意見よりも自分の幸せのはずです。
今、この瞬間にはあなたとあなたが今読んでいるこの文章があるだけです。
いいえもう一つあります。
今、この瞬間に、「不愉快な奴が居る」というあなたの思い込みも……。
あなたと、この本と、あなたの思いが「今、ここ」にあります。
・・が居るという思いだけが、あなたを苦しめている
あなたが悩んでいる時、そこにあるのは、あなたと、あなたの想念です。
「いやだなー」という想念です。
「イヤな奴が居る」という想念です。
現にそこには誰も居ないというのに。
「居る」という思いと共にあなたの悩みも実在しています。
「居る」という思いだけが、今のあなた方を苦しめている張本人です。
「でも」とあなたは思うでしょう。
「明日、また嫌な上司と顔を合わせなければならない」と。
それはそうかも知れません。
またそこで不愉快になるかも知れません。
そこであなたにはすることがあります。
今、自分は自分のために何が出来るのかということです。
あなたはあなたの出来ることをするだけです。
どんなときも常にあなたは自分のために、今何が出来るのかに意識を向けることが出来ます。
今あなたに出来ることの一つは、「また明日、上司に会ったらイヤだなー」と思うことです。
この時、あなたの肉体は痛みを体験しています。
貴重な体験ですね。
でも、そんな体験の他にもあなたには選択するものがあります。
どんな時にも、私たちにはもう一つの選択の道が残されています。
進化のプロセスは、このもう一つの選択肢の発見の過程であるともいえます。
ストレスの選択肢がある場合には、必ずその反対に悦びの選択肢が隠れています。
このもう一方の選択肢を覆い隠しているものが、思い込みです。
自分自身の想念によって隠されてしまっています。
ですから、自分の思いを手放すことが必要になりますが、その前に自分自身の思い込みに気づかなければなりません。
そしてもう一つは「今、ここ」には私と、私の思いがある、という事実に着目することです。
そのことに気づけたら、今の自分にとって不必要な想念を手放してみましょう。
手放すのは簡単です。
浄化テクニックその3(幸せテクニック講座《第5回》参照)をやって下さい。
これが想念の手放し方です。「明日、上司にあったらイヤだなー」という想念を勢いよく解放して下さい。
そしてその想念を、もう一人の私が抱きしめてあげて下さい。